今回は、川越芋がなぜ有名になったのか、です!!
川越地方の芋作りは、1750年頃からといわれております。
江戸の小石川養成所の薬園内でさつまいもの試作に成功し、
その後関東の各地で種芋による試作ブームが始まり、
川越にもさつまいもが伝わります。
最初に川越でさつまいも作りに成功したのは、吉田弥右衛門です。
吉田家の成功を機にさつまいも作りが徐々に広まりました。
当時、さつまいもというとあくまで飢饉に備えた救荒作物であり、
飯米を節約する食べ物でした。
だが、さつまいもの試作成功後60年、
江戸に焼き芋屋が現れ、冬のスナックとして爆発的な人気を確立し、
江戸周辺に焼き芋用のさつまいもを作る村が現れました。
とりわけ川越産のさつまいもは質量ともに優れており、
「本場もの」といわれるようになったのです。
明治維新で江戸が東京になっても、川越芋は
新河岸川の舟運で東京向けの下り荷物として、
浅草、神田、本所などの甘藷問屋に大量に送られます。
当時の名残で、浅草の隅田川縁に
「川越地方より出た小平次」の略で
「川小商店」という屋号の甘藷問屋が残っております。
<川越おいも探訪より・・>