みなさま、こんにちは♪
小江戸と呼ばれる川越で、
なんといっても江戸時代の風情漂う蔵造りの街並みが有名ですが、
実は、近代の名建築も大切に保存されています。
この建物は、現在1階が歯医者さんになっている、
「旧山吉デパート」。
建築家・保岡勝也が、1936年に建てた、なんと遺作です。
大変貴重な建築で、近年、建物の耐震補強と修復工事が行われ、
蔵造り通りに往年の美しい姿が復元されました。
保岡勝也といえば、ジョサイア・コンドルが設計した丸の内1号館から始まる
丸の内の「一丁倫敦」を、
8号館から21号館まで手掛け、総指揮を執った名建築家ですが、
川越には、彼の最晩年の4部作が建てられたのですね。
そのうち、3つの建物が、なんと現存しているという!!
素晴らしいことです。
蔵造り通りでひときわ遠くから眼を惹く、
「埼玉りそな銀行」の建物も、彼の建築です。
その他に、「山崎氏別邸」のような住宅建築も、
庭園と合わせて公開を目指し、
川越市によって現在着々と修復されています。
下の写真は、「旧山吉デパート」の上階より、
蔵造り通りを埼玉りそな銀行方面へ撮影したものです。
(旧山吉デパートの建物の中は一般公開されていません。)
なかなか見ることのできないショットでしょ