「栗(九里)より(四里)うまい十三里」(9+4=13。川越は江戸から13里♪)
江戸時代の洒落言葉ですが、サツマイモはビタミンや食物繊維が多く、ご飯より栄養バランスが優れているのでは?という声も。
栄養があって、美味しいサツマイモは昔から日本人の食生活に欠かせないものですね。
ところでサツマイモはそのままでも美味しいですが色々な調理方法がありますよね。
サツマイモが日本に伝わってきたのは江戸時代。江戸時代の粋人たちがサツマイモの調理方法を考え出し一冊の本にまとめ、寛政年間(1789~1801)に出版されたのがこの「甘藷(いも)百珍」です。
↑ こちらの本は幻の珍本、「甘藷百珍」を現代風に復刻したもので料理品目は123品にも及びます。
東洋堂のお店内で発見したのでブログにアップしました。
本の中身ですが尋常品、奇品、妙品、絶品の4等品に分類されています。
どんなものがあるのでしょうか?
◇奇品:一風かわっていて、人の意表をつく料理。63品のうちの1品を挙げてみます。
◆昆布巻いも→いもを生のまますりおろし、うどん粉を少し混ぜ合わせて棒状にし、極上の青昆布をまきつけ、されにそれを竹の皮で包んで糸でくくり、蒸します。
◇尋常品:どの家庭でもみられる料理。21品のうちの1品を挙げてみます。
◆蒸いも→生いもをよく洗い、塩湯で蒸します。きれいな海水をくんで、蒸し湯として使えればよいでしょう。塩の濃さは海水程度が適切です。
◇妙品:形、美味しさの二つを兼ねそなえた料理。28品のうちの1品を挙げてみます。
◆洗いも→生いもを竹製の大根おろしでおろし、水で何度もさらします。なますにしても、汁に入れてもよく、ちょっと変わったおもしろい味が出ます。
◇絶品:妙品より秀れ、真の味を伝える絶妙の調和が取れた料理。11品のうちの1品を挙げてみます。
◆田楽いも→生いもをおろし、薄板の箱に入れ、箱ごと蒸します。蒸しあがると切って串に刺し、そのまま味噌をつけ、少し火にあぶって焼きます。味噌は木の芽味噌、山椒味噌、わさび味噌などお好みのものを付けてください。
どれも美味しそうですね!
サツマイモは低カロリーで高機能。
焼き芋も美味しいですし、勿論、東洋堂のお菓子もオススメ!ですが、色々な方法で調理していただき さらにおいしくサツマイモを食べて頂けたらと思います。
(東洋堂スタッフ:今井)